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2023.09.14 不動産ニュース
売主が知っておくべきデータ、価格乖離率とは②
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売り出しから7カ月を超えると価格が10%下落?!
不動産が売りにだされてから成約までの期間を見ていきましょう。添付のグラフの通り、売り出しから1カ月以内での成約が、最もシェアが高くなっており全体の約4分の1を占めています。そして、売り出し1カ月での成約物件が、価格乖離率が最も小さくマイナス3.92%でした。売却期間が短い方が最終的に価格の下落も抑えられるということが一目瞭然だと言えます。逆に7カ月を超えると価格乖離率が10%を超えてきます。売却期間の長期化は、価格下落圧力が働きやすいことがよく分かります。

ここまで近畿圏中古マンション市場における「価格乖離率」や「売り出しから成約までの日数」についてみていきましたが、売り手と買い手の状況が見えてきました。中古マンション価格の高騰に伴って、買い手が価格上昇に追い付いていけず、購入に慎重になってきています。そのため、価格下落圧力が働き、当初の売出価格からの下落傾向が全体として見られます。また、在庫が増えてきているため、売主目線では、強気の売出価格設定では、今後は厳しいことが予想されます。市場の状況を捉えて適切な価格での売り出しが望まれます。