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2022.09.25 不動産ニュース
近畿圏中古戸建市場の需給関係【前編】
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・19カ月連続で前年同月比プラスの近畿圏中古戸建価格
添付のグラフは、近畿レインズが発表された「近畿圏市況レポート」より作成した「近畿圏中古戸建成約状況」の資料です。最新(2022年8月度)の中古戸建成約状況によると、成約件数は 663 件で前年比マイナス 15.6%の 2 ケタ減となりましたが、コロナ禍前の19年8月と比較すると4.1%増加しており、コロナ禍以前の水準を上回っている状況です。成約件数は、コロナ禍で大きく落ち込みましたが、2020年後半、そして2021年前半にかけては、コロナ初期の行動制限の反動で大きく数を伸ばしました。ただ、世の中では、「テレワークの浸透による戸建需要増」と話題になった割には、その後2021年後半からは前年対比でマイナスになる月が増えるなど、成約件数自体は減少傾向にあります。
 一方で、冒頭に述べたように成約価格は上昇が続いています。8月の中古戸建住宅の成約価格は 2,166万円、前年比1.6%上昇し、2021年2月から19ヶ月連続で前年同月比プラスとなっています。ただ、上昇率はしだいに縮小しています。価格上昇の背景には何があるのでしょうか?次回に検証してみたいと思います。