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2022.02.08
近畿圏中古マンション成約件数から占う2022年の住宅市況
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 2022年の近畿圏住宅市況はどのようになるのでしょうか?実物不動産の中で最も流動性の高く、かつデータの鮮度が高い中古マンションの成約状況でみていきましょう。上のグラフは、近畿レインズに登録された成約件数と新規登録件数に関するデータです。マンションの流通量は月ごとに特徴があります。例えば、年度が替わる直前の3月は流通量が増えますが、お盆休みや正月休みで営業日数が少ない8月や1月は流通量が減る傾向にあります。こういった季節要因を排除するために、上のグラフは12カ月後方移動平均で示しています。(※12カ月後方移動平均とは、当月から過去11カ月の数値の平均を算出したもので、データを平滑化することで傾向を分析しやすくしたものです。)

 まず、青色で示した成約件数を見てみましょう。2016年頃から順調に成約件数が増えて来ましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、大きく減少しました。
その後暫く、契約件数は低迷が続きましたが、人々の活動が再開し始めると、これまでの反動のように成約件数が一気に増えました。また、成約価格も同じような動きを見せています。
右のグラフの赤色で示した成約㎡単価は、コロナショックで成約件数が落ち込んだ同時期に若干価格が下がりましたが、その後は、回復し、上昇の一途をたどっており、2021年10月時点で、9カ月連続で前年同月期を上回っています。

 成約価格上昇の背景には何があるのでしょうか?供給量の減少が一因として考えられます。左のグラフのオレンジ色で示した推移は、新規登録物件の数ですが、2020年の3月頃を頭に減少しています。新規登録件数はつまり、供給量と言えます。
需要は底堅くあるのに、供給量が少ないため価格が上昇しています。
今後の展開ですが、長らく続いている低金利は、まだ暫くは続くと考えられ、加えて、賃金水準やインフレ率も暫くは上昇しないとの見込みが強く、マンション需要量の減少は起こりにくいと考えられます。これらを複合的に考えると、価格の上昇は暫く続くと予想されます。
 とはいえ、2021年10月時点、オレンジ色の新規登録件数の推移は若干上昇傾向になっています。2022年は、これまで様子見をして、売り渋っていた売主たちが動きだし、供給量が増えてくる可能性があります。そうなると、価格上昇は落ち着きを見せると考えられますので、不動産の売却を検討されている方は、「コロナショックで溜まった需要」に加え、「供給量不足」の2つの追い風を受けるために、出来るだけ早めに行動に移すことをおススメします。